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[アクセンチュア]少子高齢化の中、保険会社が打つべき施策を検討せよ

オンラインにて活動する女性

目次

 

就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

 

 

就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。

少子高齢化の中、保険会社が打つべき施策について検討せよという問題を解いていきます。

 

山田さんの解き方

 

1. 【前提確認】

・誰の立場から考えるべきか?

→保険会社の経営陣。

・どの種類の保険会社にするか?

→人の年齢により密接する生命保険(自動車保険などの損害保険を除く)

・施策の目的は何か?

→保険会社の利益を増加させる。

 

 

2. 【現状分析】

①少子高齢化において、保険会社はどんな打撃を受けるのか

・人口の減少により、全体的な保険料の収入減

・人口ピラミッドの多い世代(高齢層)に対して払う保険料に余裕がなくなる

・生命保険のニーズ減(ターゲットである若年層の減少と、必要としない中高齢者層の増加

 

②少子高齢化において、消費者からはどのようなニーズが生まれるか

・高齢になった時のリスク回避ができる保険

→がん、年金など

 

③生命保険系の保険会社の商材は?

・生命保険

・医療保険

・その他がん保険

現在医療保険に入っている人は多い。がん保険等は比較的新しい新規商材。生命保険は前述の通り中高齢層からのニーズが少ない

 

3. 【施策立案】

上記の分析から、以下の3つの観点から施策が立案できる。

①生命保険に加入する率の増加

②中高齢者層に向けての比較的新しい保険商材

③日本をあきらめて海外進出

 

①保険加入者の増加に向けて(生命保険)

・若年層:生命保険に関する広報にて訴求(CMなど)、ネットから手軽に説明が受けられる+申し込めるシステムづくり

・中高齢者層:家族である若い人が成人しても困っている(物価高や年金の支払いで)。だから、親離れした後でも生命保険の額はそのまま契約し続けたほうが良いというアプローチをとる

 

②新しい保険の種類の促進

・中高齢層:がん保険、年金保険、介護保険など、将来の不安をなくして安心できるという商材を積極的に打ち出す。

 

③日本をあきらめて海外に進出

・保険の仕組みや業界バランスがまだ完全には整っていない新興国へ進出する

 

4. 【施策検討】

実現可能性、実効性(売り上げ増加率)、持続性の観点から考える。

①若:実現可能性〇、実効性△(対象者が少ない)、持続性△(対象者が減り続けるばかり)

①中高:実現可能性〇、実効性〇、持続性〇(心配したい身内のいる中高年層は緩やかに減る)

②実現可能性◎、実効性〇、持続性◎(対象者は増えるばかり)

③実現可能性×、実効性〇、持続性△

 

5. 【まとめ】

少子高齢化の中、生命保険会社が打つべき施策は、「老後の不安がカバーできる保険商材」の積極的な打ち出しである。具体例として、がん保険や年金保険、介護保険などがあげられる。

 

プロ講師の解説

1. 前提確認
前提条件、非常に良く決められていると思います。保険商材への知識がないと決めづらいかもしれませんが、自動車保険や医療保険など、身近なところから考えてみるのが良いでしょう。

2.現状分析
問題なくできていると思います。ただ、施策として新興国への進出を挙げるのであれば、「〇〇と考えられる」調でもよいのでその市場分析も実施できているとより良くなるでしょう。

3.施策検討
正直、どの保険会社もすでにがん保険などは着手しています。より新規施策感を出すために、新しい商材を考えるか、難しそうであれば新しい訴求ポイントを探すなどしてみましょう。

【総評】今回は課題解決型のお題でした。保険など、なじみが薄いトピックが出てくると身構えてしまうことが多いと思います。しかし、一つ一つ分解して丁寧に分析してみることが大切です。分析してみた内容が間違っていても、「分析した結果〇〇と仮定する。〇〇と考える」という体を取っていれば問題ありません。見られているのは正確性ではなく思考プロセスです。あきらめずに食らいつく姿勢を大切にしましょう。

 

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監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

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